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2010-04-17

大陸横断 第5話

「これ…もらって良いの…ありがとう…」
カメラを意識した可愛い笑顔を浮かべて朋美は言った。
宮崎は自分に対しての扱い方と180度違う朋美の営業顔に
驚きを感じながらカメラをまわしつづけた。
「えーと…入っているものは…」
「シェラフと…雨具と…」
「方位磁石と地図に…」
「これで…終わり?」
「これだけ…?」
朋美は顔色を変えて宮崎に近づき小声で言った。
「ちょっと…着替えとか入ってないの?」
「こんなんじゃ無理よ…」
「………。」
宮崎は無言のまま頭を何度も下げながら朋美に向けカメラレンズを指差した。
「映ってしまいますよ…」
「ちょ…ちょっと…」
宮崎の小声にカメラがまわっているのに気づいた朋美の声は小さくなった。
「……カメラ…止めてよ…」
「ちょ…っと」
「………だめなんです。」
「一度スタートしたら…局からの命令で止められないんです…」
朋美は何度も謝りながらも宮崎が撮影を止めようとしないのに言葉を詰まらせた。
「………。」
「そ…そうなの?」
「じ…じゃぁ…張りきって出発うう」
開き直った朋美は明るい声を出して歩き出した。
宮崎の構えるカメラが路肩をトコトコと歩く朋美の姿を追っていった。


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2009-12-15

大陸横断 第4話

「目を開けて下さい…」
宮崎の声に反応した朋美がカメラの前でアイマスクを取った。
「うわー…眩しいー」
朋美はいかにも東京から1度もマスクを外さなかったように目をしばかせた。
機内で朋美は宮崎にさまざまな指示を出していた。
「あんた…ちゃんと撮ってよね」
「それから…口出し手出しせずに私に従ってよね」
「あんたは…ただ黙って私の事を映してさえくれればいいんだから」
「は…はい分かりました」
宮崎はただただ朋美のきつい言葉に耐えているしかなかった。
「ここがスタートです…」
「すごーい…ずーっと道が伸びている」
朋美は地平線まで続く荒れくれた道路を見つめた。
「カメラはずっとまわします…僕もゴールまで黙ります」
番組上お決まりの宣言が唯一の同行者である宮崎からされた。
「さーて…あら…」
朋美は宮崎が差し出した赤いザックを手にした。


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2009-08-19

大陸横断 第3話

「ねえねえ…まだカメラまわってるの?」
朋美は乗せられたワゴンの中で口を開いた。
「いや…今はまわしてないです」
撮影スタッフの一人が応えた。
「なーんだ…それじゃ…アイマスク外すわよ…」
「い…嫌…ちょっとそれは…困ります」
「良いじゃない…どーせ他の人たちもカメラの前でしか着けてないんでしょ…」
「そんな事無いです…皆さん約束守ってますよ…」
「もう…うざったいの…」
朋美はスタッフの言葉に反抗してマスクを取った。
ワゴンの中に白けた空気が流れ出した。
「あとは現地についてから着ければいいんでしょ…」
「え…ええ…」
困ったスタッフが言葉を濁す中、朋美は少し不機嫌そうに窓からの景色を眺めていた。
成田空港に着く直前にスタッフに促され朋美はマスクを再び着けた。
「じゃー…行ってきまーす」
カメラを意識した朋美は先ほどまでの表情を消し去って笑顔を浮かべていた。
「本当に今回はカメラマンだけで…良いんですか?」
これまでの大陸横断企画には画面に出てはこないが数人のスタッフが同行していた。
「ああ…赤石さんがそう言ったんだから良いんじゃないか」
「でも…一応アイドルですよ…もしもの事があったら…」
「良いんだよ…年末の特番に間に合いそうと分かるまでオンエアーしないらしいから」
「へー…」
質問していた若いADはこの業界の裏側をそれ以上深く追求する事はしなかった。
ワゴン内で見せた彼女のわがままな態度に腹を立てていた。
「じゃ…宮崎ちゃん…よろしくね…」
「はい…がんばって行ってきます…」
今回、1人だけ朋美に同行する事になった新人カメラマンの宮崎は
少し不安な面持ちで手を振って出国手続ゲートへと向かった。


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2009-05-12

大陸横断 第2話

朋美の商品価値が下がってきたのを感じていた坂本は
この企画を最後に朋美に見切りをつけようと考えていた。

朋美はカメラが出演依頼を受けている自分の姿を捉えているのに気づいた。

「やってみよー…かな?…」

朋美はカメラ目線で営業用の笑顔を見せた。

落ち目とはいえ同じ22歳の歳の素人にはない可愛らしい顔立ちが画面に広がった。

「やりますか?」

赤石は念を押すように朋美に伝えた。

「はいっ!!…朋ちゃんガンバリます!」

朋美は不安な自分の気持ちを出す事なく無意味に元気な声を出していた。
カメラの前で朋美はアイマスクを着けられ控え室を出ていった。


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月夜桃花の物語


2009-04-23

大陸横断 第1話

「大陸横断」
その企画は控え室にいた朋美に突然伝えられた。
若手のお笑い芸人がヒッチハイクを繰り返しながら広大な大陸を横断していく感動の物語をその番組の看板として最近視聴率をあげていたのを朋美は知っていた。

(もしかして私に…出演依頼?)

「どうします…河原さん?」
この番組のディレクターという自己紹介をした赤石は少し威圧的に朋美に尋ねた。

最近、落ち目になってきた彼女がこの企画に興味を示さない訳が無いという自身があった。
「………。」
しかし朋美は突然の出演依頼に戸惑って横にいるマネージャーである坂本に視線を投げた。
すでに赤石からのオファーを受けていた坂本は朋美に向かって頷いていた。

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はじめまして、月夜桃花と申します。
オリジナル官能小説を描いてます。
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